どん底のぼれろ

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【増訂版】BLACK SABBATH - THE DECISION IN MASSACHUSETTS (LANGLEY-064)

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BLACK SABBATH - THE DECISION IN MASSACHUSETTS (LANGLEY-064)

LANGLEYレーベル2CDR。トニー・アイオミのソロ・プロジェクトとして制作がスタートしたアルバム「セヴンス・スター」は、レコード会社からの強い要請によりブラック・サバス名義でのリリースとなった。アルバムにゲスト参加していた元ディープ・パープルのグレン・ヒューズは、ヴォーカリストとしてツアーにも参加することになり、86年3月21日オハイオ州クリーヴランド公演から全米ツアーがスタートした。

しかし、グレンはドラッグによる体調不良によりマトモに歌うことが出来ず、5公演を消化した所でバンド側から解雇を言い渡される。バンドは急きょ代わりのヴォーカルを探すことになり、当時は無名に等しかったレイ・ギランを採用してツアーを続けることになる。バンドにとってもグレンにとっても暗黒期の始まりと言える時期であった。

本作は、グレン参加から5日目でありグレン最後のライブとなった86年3月26日ウースター公演と、グレン解雇後に急きょ参加することになったレイ・ギランのサバス加入3日目となる86年4月1日モントリオール公演を収録したブートです。一昔前は、このサバス混迷期のブートは殆ど存在しませんでしたが、LANGLEYやPOWER GATEと言ったレーベルにより音源発掘が進み、ネット上にも多くの音源がアップロードされたことで随分と音源が揃ってきましたね。

グレン・ヒューズ参加の5日間に絞ってみると、初日(3月21日クリーヴランド公演)は昔からブート化されておりましたが、他の日がブート化されたのは近年になってからだと思います。特に、グレンのラストステージの音源はテーパーのリストでも殆ど見かけなかったと思います。

その音源が収録された本作"THE DECISION IN MASSACHUSETTS"は、一部の国内ブログで紹介されているものの海外のブート紹介サイトや音源共有フォーラムなどでも全く見かけることがありません。どうやら珍しいブートなのか、単にグレンのパフォーマンスが酷すぎて誰も求めていないだけなのか、その辺りは不明です; そろそろLANGLEYの親元・西新宿の某ダイカン屋がアップグレードでもして配るか──!?

・・・と思ったら、SHADESレーベルより音源が別タイトルでリリースされておりました; これでこの日の音源もネットに出回ることでしょう;

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ランディ・ジョンソンも大好きな鰻ブート屋で探してみてください; 定期的に再発されると購入意欲が削がれますな; もうアップロードされるのを待ったほうがいい感じが。。

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それはさておき、ディスク1のグレンラストステージは、とにかくグレンのパフォーマンスが酷い。1曲目の"MOB RULES"から既にまともに歌えておりません。でもマトモに歌えていない人が歌う"BLACK SABBATH"は割といい感じかも・・・; ディスク2のレイ・ギランのステージについてはYoutubeなどで聴いてみてください;

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ジャケットの裏側。USツアーの日程が記載されております。

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バックインレイの裏側

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このブートにはオマケのインナーのようなものが入っており、イギリスのロック専門誌ケラング!の当時の記事がこのような形で掲載されております。私の拙い英語力で翻訳しますと・・・😶

ケラング!86年4月3日 117号 
「やあ、みんな!みんなは新生ブラック・サバスの新しいラインナップによるテキサスでのライブを見たいと思わないかな?ボクがみんなにその機会を提供しようと思うんだ。その為には、ボクがこれから出す3つの質問にキミたちが正解しないといけない。正解できたとてもラッキーな人には、石油と太陽の土地テキサスにある最高のコンサート会場で行われるブラック・サバスのコンサートに招待するよ!

Q1. 誰が主導して最新アルバムを制作したか?
Q2. 当初のプロジェクトでは3つのバンドからヴォーカリストが参加する予定だったが、グレン・ヒューズと他は誰か?
Q3. ブラック・サバスが最後に英国で演奏した時、ヴォーカリストは誰だったか?

名前、住所、電話番号と答えを記入し、それをケラング編集部まで送ってくれ。締め切りは4月16日だから、それまでに送ってね!」

ケラング!86年4月17日 118号 
ブラック・サバスは現在アメリカ・ツアーの最中だが、リード・ヴォーカルのグレン・ヒューズはほんの僅かな期間でバンドを脱退してしまった。グレンは3月21日クリーヴランドでデビューしたが、現在は無名のニューヨーカー、レイ・ギランに代わっている。レイは3月29日にコネチカットのステージでデビューした。

バンドのマネージメントの公式発表によると、グレンはまともなステージパフォーマンスを行うことが出来なかった為に解雇された。実際、ツアー開始直後の報告では、グレンはサバス初期のナンバーを歌って欲しいというバンド側の要請に応えるにはとても困難な状態だった。プレスの間では、ブラック・サバスアメリカツアーは、チケット売り上げの不振などによる経済的な理由から縮小されるという噂で盛り上がっているが、これは否定されている。

グレンについては、彼の今後は再び不安定な状態になったと言えるだろう。グレンは現在、元ヴァン・ヘイレンのマネージャー・ノエル・モンクにマネージメントを任せているが、現在までグレンの今後に関する発表はなかった。」

・・・以上です。自信ないから適当だけど許してね😶

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ケラング!のレイ・ギランに関する記事。では試聴音源でも聴きながら今回リリースされたSHADESレーベルのインフォでもどうぞ;


1. MOB RULES
2. CHILDREN OF THE SEA
3. WAR PIGS


4. HEART LIKE A WHEEL
5. SYMPTOM OF THE UNIVERS~SWEET LEAF~ZERO THE HERO~SPHINX~SEVENTH STAR


6. NO STRANGER TO LOVE
7. TURN TO STONE
8. BLACK SABBATH

Disc5にはグレンにとって最終日となった5公演目3月26日のマサチューセッツ州ウースター公演をパッキングしています。この日の模様はかつてLangleyレーベルから「THE DECISION IN MASSACHUSETTS」のDisc1としてリリースされていましたが、この特別企画の実施に当たってマスターテープから再度音を拾い直し、テープに収められていた約76分間をフルリマスターの上で収録しています。テープの保存状態が良かったため非常に鮮度に優れているのが本音源の特徴で、このラインナップにとって最後となる演奏をリアルな音で再現しています。グレンは相変わらず調子が悪いようですが、この最終日は「肩の荷が下りた」のか、それとも最後だから思い切りやろうとしたのか、冒頭の「The Mob Rules」からショウの全編でこれまでの4公演を上回るハイテンションな歌と強烈なシャウトを聴かせています。反面、初日や2日目では繊細なトーンも表現していた「Children Of The Sea」ではそのシャウト任せの歌が曲想と相容れず、ヒステリックさが目立つ結果になっています。しかし、その投げやり気味なヴォーカルが「Sweet Leaf」や「Black Sabbath」「Children Of The Grave」といったオジー時代の楽曲では、むしろ際どい危うさとなって歌詞や曲の世界観にマッチしているから不思議です。

この日一番の大活躍はコーラスとキーボードを担当するジェフ・ニコルズです。上で触れた「Sweet Leaf」の他、「Seventh Star」や「No Stranger To Love」でもバンドサウンドを支えるしっかりとした仕事を見せ、アイオミが長年寄せてきた信頼に応えています。特に「Heaven And Hell」ではグレン以上に的確な歌を聴かせているくらいで、図らずも彼の「歌の巧さ」まで判ってしまいます。

 

おまけ😗
他に所有しているSEVENTH STAR TOURのブートレッグを・・・。

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BLACK SABBATH - TO DO OR DIE (POWER GATE-260)

POWER GATEレーベル、プレス盤2CD。86年5月21日シェフィールド公演をオーディエンス録音で収録。録音者は有名なテーパーCrazy S.氏。ライブを重ね、レイ・ギランのパフォーマンスはかなり安定した感じになってきている。サバスにはミス・マッチかもしれないけど私はトニー・マーティンよりもレイのほうが好きです。

 

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BLACK SABBATH - FEATURING RAY GILLEN (LANGLEY-031)

LANGLEY2CDR。86年6月2日ハマースミス・オデオン公演を収録。オーディエンス録音ですがサウンドボードにも聴こえそうなくらいによく録れた音源。"SEVENTH STAR DELUXE EDITION"にはボーナストラックで6月2日のライブ音源が収録されたが、恐らくこの音源が使用されていると思われます。

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BLACK SABBATH - LAST GIG with RAY (LANGLEY-277)

86年6月4日ノッティンガム公演をオーディエンス録音で収録。録音者はCrazy S.氏。SEVENTH STAR TOUR最終日で、このステージを最後にレイ・ギランは脱退してしまう。

以上、サバスのセヴンス・スター・ツアーのブートでした。